電子納品のプロが選ぶ「BLUETREND V」の実力
測量・土木ソフト販売、データメイキングを手がける田中システム設計では、近年電子納品成果物の作成業務が急増。既に年間150件以上を手がけています――そんな同社の田中社長が、電子納品に最適と太鼓判を押したのは「BLUETREND V」などの福井コンピュータ製品でした。
最も早くから電子納品実務に取り組む
- 大変ユニークな業態の会社ですね。
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田中氏
測量・土木のソフト販売からスタートしましたが、徐々に土木の各種計算やCADによる縦横断図の作成などのデータメイキング、各種の出力サービスにシフトし、今はそれがメインです。
- ではCALS/ECへの取り組みも早かった?
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田中氏
最初に電子納品を行ったのは5年前。取引先から、四国のCALS/EC実証実験指定工事の電子納品を頼まれたんです。当時はツールなどなくてWebでCAD製図基準(案)を調べ、エクセルでXMLを作るなどして、なんとか納品用CDを作りました。その経験からここに大きなニーズがあると直感し、独自に研究を進めて電子納品のプロとしての体制を整えました。
- 電子納品のデータ作成は増えましたか?
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田中氏
急増中です。電子納品データのCD作成は昨年150件。CAD製図基準に合わせたレイヤ整理などを含めると200件以上……来年はもっと増えるでしょうね。
SXFコンバートが最大の問題
- 電子納品業務のポイントは何でしょう?
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田中氏
幾つかありますが、現在一番問題なのはSXFへのデータコンバートの問題です。コンサルから届く図面は約70%がAutoCADデータですが、これをオートデスクのコンバータでSXF変換するとデータの再現性に問題が多い。そこで変換精度がずば抜けた「EX-TREND Win」や「BLUETREND V」で読込んでからSXF変換する必要があります。
- SXFデータとしての質が重要と?
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田中氏
以前は納品されたCDのデータの中味まではほとんどチェックされなかったので問題になりませんでしたが、最近は自治体も市販の電子納品ツールを導入し、質の高いSXFデータを求めるようになっています。つまり単純にSXFに変換するだけではダメ。CAD図面として活用できるSXFデータでなければなりません。そうなると一般企業は変換精度の優れたCALS/EC対応製品、つまり福井コンピュータの「EX-TREND Win」や「BLUETREND V」「電子納品ツール」などが唯一の選択肢です。これらは当社も電子納品のプロとしてデータ提供やアドバイスなどを行っており、安心してお使いいただけます。
後工程/電子納品を意識した作図を
- その他電子納品実務で重要なのは?
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田中氏
公共事業の性質上、電子納品の成果物作成は年度末の1月~3月期に集中します。従ってこの時期たとえ各種の支援ツールを使っても、成果物の作成は現場にとって大変な負担になるんですね。ですからCADで図面を書く段階から電子納品を意識した書き方をして、後の負担を少しでも軽減するようにしていくことが大切なのです。もちろん当社のようなデータメイキングサービスをご利用いただいてもよいのですが、当社も昨年度ご依頼を受けきれず幾つかお断りしました。中国に作業所を作るなどして体制を強化していますが、全てをカバーするのは当然不可能ですから。
- 電子納品を意識した作図とは?
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田中氏
線種・線の太さ・色、文字の大きさなど、CAD製図基準(案)を意識して決めておく。あるいはレイヤ名やファイル名も命名規則を見越して作っておけば、後の手間が全然違いますよ。
※2004年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。
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