まずは内業を大きく効率化!
現場の声を生かした現場端末の実力
岡山市の酒井測量登記事務所は、不動産登記における土地、建物の表題部に関する登記業務を主業とする土地家屋調査士事務所です。昨年7月、同社は現場端末システム「X-FIELD」を導入しました。その背景と狙いについて、酒井所長に伺いました。
導入のきっかけは若手所員の要望
- X-FIELD導入のきっかけは?
-
酒井氏
実は若手所員の1人が「どうしても入れてくれ!」と言い出したんです。「これを使えば絶対に業務効率が向上するから」と。若手が自分からそんな風に言いだしたことが、私はすごく嬉しくて。だったら導入しようじゃないか、と答えたんです。
- 所員にねだられて嬉しかった?
-
酒井氏
スタッフには、「より良い仕事をするためにこれをしたい」と言ってほしいんです。若い連中が本気でやる気なら、こういう新しい機器や先端技術もどんどん入れて慣れさせてやりたい。この業界も次々と新しい技術が登場しています。「昔どおりのままでいい」なんて思っていたら、もうそこで終わりですよ。
- 現状はどのような使い方を?
-
酒井氏
当事務所はGPSもあるので、まずGPSを使って現地で観測してその場で直接、X-FIELDに入力します。すると現地で即座に現況図を描ける。で、事務所に帰ってきたら、XAを起動して電子野帳の観測データと共に現況図面も取込み、座標計算や図面の細部調整していくだけですね。完全に使いこなしているとはいえませんが、内業は確実にスピードアップしています。現地で半完成品にして帰ってくるのですから当然でしょう。そういえば他社製品を知る若手社員も、他社製品に比べて大きく進化していると言ってましたよ。
- どういった点が良くなったと?
-
酒井氏
以前の電子平板は、そのメーカーのCADデータでなければまともに受け取れませんでした。ウチではBLUETRENDが主力なので、精度の低いDXFデータで出力して線データだけXAに持っていき、肉付けしていくしかなかったんです。その点、X-FIELDは角度や距離の観測データはもちろん装飾したものも手描きデータまで持っていけます。また、使い勝手も良いですね。ボタンなど大きく、配列もよく考えられています。現場ではいちいち画面など見ずに操作したいので、こういう配慮がとてもありがたいんです。
- 画面を見ないで操作するんですか?
-
酒井氏
ぶら下げておいてパッと押して観測し、また観測し……といった感じで使うことが多いんです。そう考えると、X-FIELDには、測量士や調査士の生の声が反映されている感じですね。サーバー管理しているBLUETRENDデータをそのまま現場に持ちだせるそうなので、今度はそれも試したいですね。
- BLUETRENDはずっと以前から?
-
酒井氏
事務所を作った時からずっとBLUETREND XAです。それ以前はいろいろなC A Dを使いましたが、独立時はBLUETRENDと決めていました。使い慣れていたし、福井コンピュータならサポート体制も万全です。安心感が違いますよね。
- 今後の展開は?
-
酒井氏
岡山のような地方都市でも、やはり価格競争的な状況があります。私自身は調査士業はダンピングして取りにいくようなものではない、と思うので、品質や効率など価格とは違う方向で勝負します。とにかくどこにも負けない気持ちで取組みたいんですよ。その意味でもBLUETREND XAやX-FIELD等のツールを上手く活用し、ノウハウを皆で共有しながらレベルアップしていきたいですね。
※2015年発行のCONST-MAGで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。
本例での導入製品(製品ページ)はこちら
お気軽にご相談ください
自社に合う製品が分からない、導入についての詳細が知りたいなど、専任のスタッフが疑問にお応えいたします。まずはお気軽にお問合せください。