TREND-FIELD+TS+武蔵の連携により
現場の測量業務を7~8割も効率化!
宮崎県延岡市の山崎産業は64年の歴史を持つ、地域密着型の地場大手建設会社です。県屈指の老舗ながら新技術の導入にも意欲的な企業として知られ、今回、現場端末システム「TREND-FIELD」を一挙に10セット導入。現場での活用を開始しました。その狙いと背景について同社の甲斐氏ら3氏に伺います。
大きく進化したTREND-FIELDを体感
- 延岡では老舗の建設会社ですね
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甲斐氏
そうですね。以前は重機や作業員も数多く抱えてバリバリ現場でやるような会社でしたが、30年ほど前から管理主体に移行し、いまはほぼ管理メインになっています。各種土木工事はもちろん、港湾や法面関係でもアンカー工事のボーリングマシン等も装備し、高い技術と機動性を両立しているのが一つの強みといえるでしょう。
- 新技術の導入にも積極的と聞きました
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甲斐氏
そういう社風なんです。たとえば最近増えている橋梁上部工やトンネル等の大型工事では、県外大手とJVを組むことも多いのですが、そこには新技術の吸収という狙いもあります。同様にCIM導入についても、会社としてかなり力を入れています。
- TREND-FIELDも一気に10台導入されました
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甲斐氏
CIM関係は工事点数に反映されやすいのが大きなポイントですね。昨年も国交省の工事でMCに挑戦し、良い点数を戴き表彰されました。そんな風に効果が目に見えるので皆やる気になっています。今年はこのTREND-FIELDで連続受賞を狙っています。
- TREND-FIELD活用中のこちらはどんな現場ですか?
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黒田氏
「宮崎218号線末一地区改良工事」といいまして、東九州道の工事に伴い失われた町道を、国道の上を通す形で復旧させようという工事です。
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濱松氏
工事自体はさほど難しいものではありませんが、ウレタン発泡で盛土していく軽量盛土という全国的にも珍しい工法を採用したのが特徴です。私たちにとっても初めての工種でしたが、思ったよりスムーズに進められました。
- TREND-FIELDはどのような形で活用を?
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黒田氏
この現場ではTS出来形観測と測量関係で使っています。光波も自動追尾式のトータルステーションを導入したので、TREND-FIELDやEX-TREND武蔵と連動させてフル活用しています。
- 使い心地はいかがですか?
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黒田氏
前身のXYCLONEの頃から使っているんですが、TREND-FIELDは大きく進化しましたね。まず立ち上がりのスピードが断然速い。しかも、画面レイアウトがシンプルで分りやすく、操作を細かく教わらなくても直感的に使えます。実際「こんな機能がある」と聞いただけなのに、何となく手探りで使えてしまいました。
- 導入効果は上がっていますか?
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黒田氏
もちろんです。従来の逆計算は座標を計算しておき、計算書を作った上で現場に出て、合わなければまた修正という繰り返しでしたが、今はそのままTREND-FIELDに入れて持っていって現場で計算できます。あらかじめ逆計算しておく必要もなく、1クリックで角度や距離が出るのですごく楽ですね。自動追尾式TSの効果も含め、トータルで以前の7~8割は削減されたでしょう。
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濱松氏
従来は測量機の手元に別の人間を付けておく必要がありましたが、今はもう丁張り掛けから何から、測量はほぼ完全に1人でやれるようになりました。だからその分の人件費はもちろん、現場での手作業や行ったり来たりの手間も無くなり、コストも時間も大いに抑えられたんです。
- 今後の展望をお聞かせください
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甲斐氏
延岡管内の工事量には限界があるので、さらにフィールドを広げ、チャンネルを増やしていく方針です。すでに宮崎県、延岡市の他にも林野庁や国交省といった国の仕事を幅広くやらせてもらっているので、この流れをいっそう強化していきます。そのためにも、TREND-FIELDの社内普及は重要な課題です。現場からもリクエストの声が多いので、近々勉強会を開き活用法等も全員で共有していきたいと思っています。
※2015年発行のCONST-MAGで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。
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