公共土木分野での受注拡大&利益向上めざし
北海道・富良野市の大北土建工業は土木建設分野に60年の歴史を持つ企業。昨年同社は施工管理CAD「EX-TREND Win」40セットを導入し、技術系社員1人1台体制を構築しました。その果敢な取り組みについて、同社荒木社長と工事部のお二方に話をうかがいました。
どこまでも追求する「質の高い」仕事
- 企業としての特徴を教えてください。
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荒木氏
富良野を中心に展開する地域密着型の企業です。業務のメインは公共土木で、ほぼ全道に展開しています。
- 業界の市場環境をどうご覧ですか?
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荒木氏
当地に限らず公共事業は縮小傾向で市場は厳しさを増しています。当社では質の高い仕事によって受注機会を増やし、工期短縮による生産向上を徹底しています。実際毎年5%ずつ工期短縮を図り、利益率も10年で2~3割上りました。
- どういう方法でそれを実現しましたか?
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荒木氏
業務のシステム化以上に社員の意識改革が重要です。私は会社の方向性を示すだけで、後は現場に任せます。
- 今回のCALS/EC対応については?
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荒木氏
ニーズに応えてよりよい成果を提供し受注機会を増やすという意味で、営業戦略の一つであることに変わりません。これに伴うCAD化・IT化による業務効率化も課題でしょう。むろん対応は全て現場に一任しました。
現場が支持したCAD「EX-TREND Win」
- では、CALS/EC対応の経緯は?
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五十嵐氏
対応は富良野では早い方ですね。96年頃にCALS/ECのことを知り、各協会の講習会に参加し情報収集を開始。そして地域の動きを見ながら対応の核となるCADの導入を決めました。
- それまでのCAD環境は?
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五十嵐氏
CADは各現場が個別に活用し複数の製品が混在していました。しかし成果品の品質を全社で統一するには、高性能な電子納品対応CADを全員が使いこなす必要があります。教育やノウハウの共有、データ活用等の面からも全社統一CADが望ましいわけです。
- CAD選定の経緯をご紹介ください。
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五十嵐氏
最も重視したのは使いやすさです。CAD未経験者も使いますから。
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田中氏
まずスペックで絞り込み、それを皆に使わせ「現場に1番支持されたCAD」として「EX-TREND Win」を選びました。
- 40人となると教育も大変でしょう?
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五十嵐氏
福井コンピュータの講習会で全員を3回に分けて教育し、後は実践あるのみ。私もCADは初めてでしたが、1年後の今は問題なく使えますよ。電子納品を別にしても作図は大きく効率化されましたね。
どこよりも早く電子納品のプロになる
- 質問
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田中氏
当社は昨年5現場で電子納品を行いました。しかし現状、発注者側も完全に理解しているとはいえず、基準(案)対応も状況に合わせて変わります。事前協議を綿密に行い「どこまで電子納品するか」を現場ごとに決めることが重要ですね。
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五十嵐氏
電子納品成果物の作成は「EX-TREND Win」でスムーズに行えますし、そのチェック機能と国交省のSXFブラウザでWチェックすれば全く問題ありません。
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田中氏
電子納品についても当社は業界の先頭に立つつもりです。当社の電子納品業務の中核である福井コンピュータ製品に大いに期待しています。
※2004年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。
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