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株式会社 島村工業

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ミスと手戻りを削減する測量データ活用術

埼玉県上尾市の島村工業は長い歴史と実績を持つ地域ゼネコン。早くからCADを導入しCALS対応を開始しています。そしてこうした経験を基に、同社では土木専用CADの幅広い活用による品質向上と効率化を推進しています。その独自の活用法について土木工事部の黒図氏にうかがいました。

測量とのデータ連携が大きなポイント

御社のCAD化状況をご紹介ください

黒図

私自身はWindows95の頃から業務にCADを導入し、様々なCADを試してきました。ですから足かけ10年ということになりますが、全社的には2000年頃から、CALS対応とほぼ同様のタイミングでCAD化を開始していました。もちろんこの段階で専用CADを含めさまざなCAD製品が検討されましたが、ともかくまずは全社に普及させることが重要だということで、フリーウェアの汎用CADを導入しました。現在では技術スタッフの7~8割までがこれを使うようになっています。

間もなく本格化する埼玉県の電子納品にもその体制で対応するのですか?

黒図

それは現実的ではありません。日々のCAD業務にせよ成果物の作成にせよ、専用CADでなければ効率的な作業は困難です。もちろん専用CAD製品も色々ありますが、建築土木の現場にとっては『武蔵』がベストの選択です。これを全社統一の現場CADとしていくべく計画中です。

『武蔵』のどこが気に入りましたか?

黒図

洗練された土木専用機能により、CALS関連など高度な業務がシンプルに行えるのもたいへん素晴らしいと思いますが、『武蔵』の場合はさらに前工程である測量とのデータ連携がしやすいのが大きなポイントになっていると思います。これができることで、施工の初期段階において『武蔵』の活用フィールドはぐっと広がるのです。実はこのことは土木専用CADの活用法として、施工品質の向上とコスト削減、そしてトータルな業務効率化にも関わる重要なポイントなんですよ。

CADデータの幅広い活用が全てのカギ

それはどのような活用法でしょうか?

黒図

建設土木の工事において、現場で作るものはすべて測量データが基本となります。正しい位置に正しく作る……当り前のことですが、実際にはこれがなかなか難しいわけで。もしここで位置確認を間違えたりすると、後になって多くの手戻りが発生し、手間とコストが嵩んでしまいます。そこで測量データを活かして基準点を測量座標で設置することができれば、こうした心配は大きく軽減されますね。そうすれば何本も何本も控え杭を打つ必要が無くなるわけです。もちろん追加基準点も計算で設置し、設計で不足していたデータを座標で追加していけば効果的です。

『武蔵』が有効なのはなぜですか?

黒図

実は『武蔵』は測量CADといっていいくらい測量との親和性が高く、測量データをそのまま取り込むことができる土木専用CADなんです。つまり測量データをきちんと活かして基準点を落せる。これは土木専用CADとして非常に重要なことで……実は建設土木分野におけるCAD業務としては、図化することよりも正確な点を与えることの方が大変なのです。座標データを生かして、これをスムーズに行なうことができる『武蔵』は、土木の現場に最適化された土木専用CADといえるでしょう。

現場におけるCAD活用の今後は?

黒図

『武蔵』のような土木専用CADのいっそうの普及を進めていきますが、汎用CADを一気に無くしてしまうのは困難です。データ互換機能に優れた『武蔵』を、ハブの中心に据えれば他の汎用CADなどのデータも幅広く活用できる。ともかく施工計画段階から施工段階、そしてその後の再利用まで、CADデータの幅広い活用は効率化と品質向上の大きなポイントです。そしてその意味でCALS/ECの進展は大きなチャンスです。CALSのシステムに合わせる形でルール化し、例えばsfc/p21の共通フォーマットでCADデータを蓄積していけば、社内データベースとして大きな財産となるでしょう。受け身ではなく前向きの姿勢で取り組むことが重要ですね。

※2005年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。

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黒図 茂雄土木工事部 作業所長

株式会社 島村工業

開 設
1926年6月25日
所在地
埼玉県上尾市緑丘3-4-25
従業員数
281名
事業内容
土木工事・建築工事設計・監理・施工、アスファルト混合材の製造販売他

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