「EX-TREND武蔵」と独自教材で
生徒のCAD作図能力を大幅アップ!
沖縄県立美来工科高等学校で建設土木の技術者育成を担う都市環境科では、3年前にコンピュータ教育の環境を一新しました。そして「EX-TREND武蔵」と独自教材によるユニークなCAD教育を推進し、生徒の作図能力を向上させるなど大きな成果を上げ始めています。この新しいCAD教育について、担当の前三盛先生と稲嶺先生に伺いました。
生徒が自分から前に進んでいくCAD教育
- CAD授業は以前からあったのですか
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前三盛氏
かなり前からCADの授業を行なっていましたが、近年は設備が老朽化していました。また授業を進めるうえでもいろいろな問題が生じていました。
- どのような問題でしょうか
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稲嶺氏
たとえばパソコン画面をプロジェクタで投影しても、前列の生徒しか見えない。で、分からない生徒が質問すると教師は1人なので授業が停まってしまうんです。この繰り返しで授業が進まず生徒も疑問を解決できず、基本的な内容さえなかなか身に付けてもらえないような状態でした。
- そこで3年前に一新されたんですね
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前三盛氏
そうです。ハード、ソフトとも一新しました。ハードは生徒用PCを一新したのはもちろん、生徒2人に1台中間モニタを導入したのがポイントです。これを生徒2人のモニタの間に置いて、CADの操作手順の説明動画などを流すのです。また、ソフトはEX-TREND武蔵を選びました。測量や計算など建設土木に関わる幅広い学習と連携させて使えるし、電子平板など最新技術ともいち早く連携しているので将来にわたって使えますから。また、沖縄では本土並みのサポートはなかなか受け難いものですが、福井コンピュータならその辺りも安心です。
- 授業スタイルも変わりましたか
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稲嶺氏
CAD教育で言えば、1番の工夫は中間モニタの活用です。操作手順の説明動画を流したり、Power-Pointで図面や実際の写真などを多用し、具体的に「これが何か」をしっかり教えるんです。その上で武蔵で基本的な作図練習を行っていきます。動画は全て私たちの手作りで40本近く作りました。
- 生徒の反応はいかがでしたか
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前三盛氏
非常に良くなりましたね。前のように教師が生徒間を回り質問に答え続ける必要が無くなり、生徒も分からない所で立ち往生することがなくなって、授業が良いペースで進みます。疑問は中間モニタで動画を見て生徒自身が解決し、どんどん進めるんですよ。
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稲嶺氏
テストの結果などを見ると、土木CADの基礎的な知識や技能もきちんと定着しているようです。生徒からアンケートも取ったところ、ほぼ全員が「役に立つ」と答えてくれました。最近は「CADができることが望ましい」という求人も増えています。CADに自信がないとそれだけで諦めてしまう生徒も多かったですが、今は積極的に対応できる生徒が増えている。この違いはすごく大きいですね。
- 校外からの評価などは?
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前三盛氏
卒業生の就職先から「CADができる生徒が育ってるね」とか「CADができるので助かったよ」等の声を聞きました。まだまだこれからの取組みですが、その将来には大いに期待していますよ!
※2013年発行のWind/fで掲載したものです。役職などは、取材当時のものです。
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