DX推進はエンジニアの義務だ!
Shimzの“DLZ研修”レポート
技術力の高さで国内外に展開するスーパーゼネコン清水建設。次世代のイノベーションを創出する場として東京潮見にオープンした温故創新の森NOVAREでは、全国の土木技術者を集め、現場のDXを活性化させるための研修を行っています。福井コンピュータもこの研修に協力しており、実際の研修現場を訪ねてきました。

温故創新の森NOVARE
研修は、土木企画室DX戦略部内に置かれたデジタルコンストラクショングループが主体となり実施。朝9時から夕方5時まで、点群計測の実地、点群データの作成、3D-CADやクラウド統合管理など、メーカー各社から講師を招いて行われます。今回、研修の企画や講師を担当されている川上氏と森田氏にお話を伺いました。
- 本研修の実施に至る経緯と、概要についてお聞かせください。
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河上氏
今、全国に土木の現場が220あると言われていて、バラバラの所で仕事をするという建設業の特有の事情があるので、各現場に情報がなかなか行き渡らないこともあり、DXに関わるところを一元的に企画から、実際に現場への実装や支援を含めて、清水土木のDXを実現するための部署が設置され、研修を行っています。
- 河上さんの役割について教えてください。
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河上氏
BIM/CIMと呼ばれるような3次元モデルを活用した、施工検討、施工管理の高度化みたいなところを、中心的に担っています。
- 森田さんのご担当は?
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森田氏
3次元のモデルの作成支援といったところはもちろんなのですが、研修でも行っている機器の導入や支援をはじめ、また実際に現場で人手が足りない場合にも支援をしています。
- 本研修はいつから?
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河上氏
DLZ研修は昨年度(2024年度)から始めています。昨年1年間やってきて、受講希望者も非常に多くすぐに定員に達するような状況なので、今年度も継続的にやっていこうということで、今年が2年目になります。
- 毎回同じカリキュラムですか?
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河上氏
少しずつ変えてます。ベースとなる考え方は変えてないんですけれども、時間配分だったりとか、あと新しく出てきたシステムとか、他に学ぶべきものが出てきたら、柔軟にコンテンツを変えて、その時その時で伝えるべきことを選んで柔軟にやっています。
- 目指すゴールは?
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森田氏
しっかり決めたものではないんですけど、土木技術系の職員は、全員3次元モデルなどのデジタルというものを、最低限仕事の中で使えるというところを一つのゴールとして設定しています。研修に参加している方は意欲は高い方ですが、そうでない方も一定数おりますので、全員が3次元モデルを当たり前に使えるというところを目指しています。
- ゴールに向けて、現在どの程度の進捗ですか?
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河上氏
現状で目指すべきところが100%だとしたら、技術的な面では今10%ぐらいですね。まだまだこれから。人の数的には多分3割ぐらいは研修を受けたりしてると思いますが、まだ実務で3次元データなど活用できているかというと、まだまだなのかなという感覚です。
- 研修の成果は見聞きしますか?
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河上氏
実際にいろいろな報告会とかでは、我々の方で提供したデータや、研修で得た知識を活かして、今まで何時間もかかってた作業が、数分で終わるようになったとか、人数をかけなきゃいけないようなことも、省力化できたみたいな報告はもらってますね。
- 実施する中での新たな課題はありますか?
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河上氏
いろんな技術がすごい速さで進歩しているので、1年ぐらい前に習った内容がもう既に陳腐化しているとか、進化の速さっていうところが課題になってきてますね。でも常に最新技術を学び続けるというのは、エンジニアとしての義務なので、常に新しいことを学び続けて、競争力を高めていかなきゃいけないかなと。
- 参加者は自らが応募するそうですが?
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河上氏
我々が押しかけて行う研修よりも、能動的な人が参加していますね。最近、上の役職の者が参加するというケースが増えてきています。 マネージャーとして、デジタルを活用していかないと、いろいろな競争に勝てなくなるという危機感を持っている役職者が増えてきているのは間違いないと思います。
- 最後に、福井コンピュータ製品の使い勝手はいかがですか?
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森田氏
半年ほど前に研修で初めてTREND-POINTを触らせてもらいました。コマンドの配置や、どこをクリックすればいいのかなっていうのがイメージで伝わるような、非常に使いやすいユーザーインターフェイスになっているというのは率直に思ったところです。
- 英語版の必要性はいかがですか?
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河上氏
日本語であることが素晴らしいんですよ福井コンピュータの商品は。日本の建設業のために日本のベンダーが作っているところが、使いやすさの要因ですね。 TREND-COREのほうでは3D部品をよく使ってます。重機のブームを伸ばしたりとか、アウトリガー張り出したりとか、結構現場の安全管理に重宝しています。
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