構造物も積極的に3Dモデル化!若手技術者がけん引する建設DX
【平野氏談】
橋脚の拡幅と巻き立ての工事に、埋設物や鉄筋の干渉チェックにICTを活用しました。今回の工事ではフーチングも拡幅するため、広い範囲で掘削が必要となり、3Dモデルで照査したところ既設の情報管路の移設が必要になるなど、事前に様々な情報を得ることができました。またICT活用工事の指定工事ではなかったのですが、構造物の「出来ばえ評価」を自主的に行い、発注者からも高評価をいただくことができました。
【實石氏談】
私は元々事務職だったのですが、現在は皆さんが工事で使用する3Dモデルの作成業務を主に担当しています。学生時代に建築系の勉強はしていたのですが、CADに触るのは約10年ぶり。独学で3Dモデリングを勉強し、半年ほどで現在のスキルを身に付けました。ICTを現場で活用することで、現場は省力化できていると聞いていますが、3Dモデルの作成にはやはり時間を要します。この先AIの発達などでよりICTが効率的なものになることを期待しています。
【狩野氏談】
橋脚の耐震補強工事で、既存橋脚に鋼製ブラケットと、その点検用の検査路の設置工事で、それぞれの構造物が干渉しないか確認するために、鋼製ブラケット施工後に点群を採り、検査路の3Dモデルを使って工事関係者との協議に活用しました。やはり施工誤差などによってミリ単位のズレが生じる場合もあり、複雑な取回しの検査路が設計通り設置可能かどうかを立体的に確認できたことで、施工もスムーズに進めることができましたね。
(取材:2023年2月)
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