ハイエンドTLSで、点群&写真重畳をフル活用!
関東地整インフラDX大賞を受賞した現場をご紹介
千葉県館山市に本社を置く睦建設株式会社では、5年ほど前にICT施工にを本格始動させ、短期間で関東地整インフラDX大賞に表彰されるなど急速な進化を遂げました。新たな取り組みへのチャレンジを惜しまない石井社長様にお話を伺いました。
- ICT施工への取り組みが、どのような変化をもたらしましたか。
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石井氏
創業以来、長年にわたり千葉県のC・Dランク事業者として下請け工事を中心に取り組んできました。しかし、ICT施工と情報化施工への挑戦が大きな転機となりましたね。 当時から「これが会社を変える」と確信しており、必ず成功させるという思いで取り組みました。その結果、現在は千葉県のAランク事業者となり、国土交通省の工事も受注できるようになりました。ICT施工はまさに当社のターニングポイントだったと思います。
ICT活用現場が「インフラDX大賞」に
- 受賞現場の点群活用について教えてください。
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石井氏
国道127号の4車線化工事では、60~70箇所ほどスキャンを実施しています。その中で特に便利なのが、点群と写真を重ねて表示する機能です。 点群だけでは分かりにくい構造物の輪郭も、写真を重畳することで鮮明に確認できます。トレース作業もしやすく、必要な位置や高さをその場で把握できるため、現地を見ているような感覚で活用できます。 別の現場になりますが、アンダーパス工事では、アスファルトと覆工板の境界なども写真重畳によって一目で確認でき、現場把握の精度向上につながりました。
- 出来形管理ではどのような効果がありましたか。
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石井氏
これは当初から計画していたものではなく、副産物として生まれた活用方法でした。 出来形計測時の点群データとパノラマ写真をTREND-POINTで組み合わせたところ、現場へ行かなくても施工状況を確認できる「仮想AR」のような環境を構築できました。 完成検査では、ARだけでは分かりにくい誤差情報などもTREND-POINT上で確認していただき、高い評価をいただきました。今後も土工やヒートマップを活用する現場で積極的に利用していきたいと考えています。
- 法面アンカーの出来形にも活用したそうですね。
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石井氏
法面アンカー工事では、土工の出来形管理用に取得した点群データに完成済みのアンカーも含まれていたため、それを活用して変位管理を行いました。 当時はICT法面として運用していなかったため創意工夫提案として提出しましたが、発注者からも良い評価をいただきました。 法面へ登らずに計測できるため安全性が向上し、複数の受圧板をまとめて管理できることから、作業時間の大幅な削減にもつながっています。
ハイエンドTLSへのこだわり
- 現在使用中の地上型レーザースキャナの特徴を教えてください。
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石井氏
現在はリーグル製の地上型レーザースキャナを使用しています。従来機と異なり、点群同士の特徴点を組み合わせて合成していく方式のため、設置個所(観測点)が多いほど高精度な計測が可能です。 1回の観測は約30秒と非常に速くて、170点ほどのスキャンでも約3時間で完了するので、多くの現場は半日程度で計測できるようになりました。 設置も簡単で、これまで抱えていた課題を一気に解決してくれると思って、初めて見た時は「一目惚れ」で、すぐに導入を決めましたね。
- TREND-POINTの使い勝手はいかがですか。
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石井氏
TREND-POINTは、法面のような複雑な地形でも直感的に操作できる点が大きな魅力です。 例えば斜面に合わせた断面作成も、「3点を指定するだけ」という感覚で簡単に行えます。特別な知識がなくても、現場感覚で操作できるのが使いやすいところです。 また、オーバーハングした地形のTIN作成にも対応しており、複雑な形状を扱う場面でも非常に役立っています。
- 今後の点群活用について、どのような可能性を感じていますか。
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石井氏
今後は、出来形管理や各種記録業務の多くが点群で完結するようになるのではないかと考えています。 危険な場所へ立ち入る機会を減らせるだけでなく、書類検査の段階で点群や写真重畳データを活用しながら詳細な確認を行うことも可能になります。 交通量の多い道路など、現場での計測が難しい場所でも効率的な確認ができるようになり、安全性と生産性の向上につながることを期待しています。
(取材:2026年6月)
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