GNSS機器との接続
2023年3月22日更新
FIELD-TERRACEとGNSS機器を接続します。
GNSS機器は電源を入れ、接続可能な状態にしておいてください。
機器設定
観測方法・使用機器の設定をおこないます。
1 ホーム画面の[メニュー]をタップします。
2 [観測方法][メーカー][機種名]などを設定します。
3 [利用開始]をタップ します。
観測方法により設定項目が変わります
●「RTK」「RTK(既設基準局使用)」の場合は、基準局と移動局を設定します。
※[利用開始]をタップしても、ここではまだ接続されません。
●「NW型RTK/VRS」の場合は、移動局のみ設定します。
※[利用開始]をタップしても、ここではまだ接続されません。
●「汎用NMEA」の場合は、接続する機器に合わせて[アンテナオフセット]
(受信機底面から受信の中心までの高さ)を設定します。
[利用開始]をタップすると、Bluetooth接続が開始されます。
1 [デバイス検索]をタップします。
2 使用可能なデバイスで、接続するGNSS機器をタップします。
GNSS機器と接続されると、
ホーム画面に戻ります。
●「端末位置情報」の場合は、設定項目はありません。
※[利用開始]をタップすると、位置情報へのアクセスの許可が表示されるので、[許可]をタップします。
※[正確][おおよそ]の選択画面が表示された場合は、[正確]を選択して、
許可してください。
機器と切断する場合は
GNSS機器との接続中は、すべての項目が変更不可になります。
機器設定画面で[利用終了]をタップすると、機器と切断され変更可能になります。
観測を終了するときは、必ず「利用終了」をタップしてから接続機器の電源を落としてください
利用終了しないで接続機器の電源を落としてしまうと、正常に終了できない場合があります。
基準局の初期化(RTKのみ)
基準局の設定・初期化をおこないます。(RTKの場合のみ)
1 ホーム画面の[GNSS]をタップします。
2 [基準局]をタップします。
3 [図面]または[座標]をタップして、基準局の位置を選択します。
4 [アンテナ高]を入力します。
5 [初期化]をタップします。
無線タイプの場合は
HiPer HR(無線)、HiPer VR(無線)、HiPer V(無線)、GRX3(無線)、GRX2(無線)
の場合は、RTKの受信機間通信を無線でおこなう場合の「無線チャンネル」と「ユーザーコード」が設定できます。
6 [デバイス検索]をタップします。
7 使用可能なデバイスで、基準局のGNSS機器をタップします。
8 GNSS機器とBluetooth接続され、初期化がおこなわれます。
初期化が完了すると、接続は切断されます。
基準局を再初期化する場合は
アンテナ高や高度角マスクなどを変更して
基準局を再初期化する場合は、Bluetoothが切断されているため、再度デバイスの検索をおこなうことになります。
その他の設定項目
高度角マスク:採用する衛星の高度角(0度~90度)を設定します。指定した数値(仰角)以下の衛星からのGNSS情報は採用しません。
QZSSデータを使用:準天頂衛星を使用するかどうかを設定します。
アンテナ高について
アンテナ高には、標高位置からGNSS受信機底面までの高さ(下図赤線箇所)を入力します。機種ごとの「アンテナオフセット」(受信機底面から受信の中心までの高さ)は自動で付加されますので、ここで入力する必要はありません。
移動局の初期化(RTK・RTK(既設基準局使用)・NW型RTK/VRS)
移動局の設定・初期化をおこないます。
(RTK・RTK(既設基準局使用)・NW型RTK/VRSの場合)
1 ホーム画面の[GNSS]をタップします。
2 [移動局]をタップします。
3 各項目を設定します。
設定項目は観測方法によって異なります。
(下図はRTKの場合)
4 [初期化]をタップします。
5 [デバイス検索]をタップします。
6 使用可能なデバイスで、移動局のGNSS機器をタップします。
7 GNSS機器とBluetooth接続され、初期化がおこなわれます。
初期化完了後、Bluetooth接続は維持されます。
移動局を再初期化する場合は
高度角マスクや出力間隔などを変更して
移動局を再初期化する場合は、Bluetooth接続が維持されているため、デバイスの検索をおこなうことなく、初期化が実行されます。
移動局の設定項目
●「RTK」の場合
高度角マスク:採用する衛星の高度角(0度~90度)を設定します。指定した数値(仰角)以下の衛星からのGNSS情報は採用しません。
出力間隔:位置情報を受信する間隔を設定します。
●「RTK(既設基準局使用)」「Bluetooth」の場合
基準局Bluetooth名称:既存基準局とする受信機のBluetoothを設定します。[検索]でBluetoothを検索して、名称に表示します。
高度角マスク・出力間隔:上記「RTK」参照
●「RTK(既設基準局使用)」「無線」の場合
無線チャンネル:既存基準局で設定されている無線のチャンネルを設定します。(1~30)
ユーザーコード:既存基準局で設定されているユーザー
コードを設定します。(0~511)
高度角マスク・出力間隔:上記「RTK」参照
●「NW型RTK/VRS」の場合
配信元:補正情報の配信元を選択します。
(ジェノバ、日本テラサット、NTTドコモ、ソフトバンクに対応)
ログインID、パスワード:補正情報の配信元にログインするためのIDとパスワードを設定します。
マウントポイント:使用するマウントポイントを設定します。
高度角マスク・出力間隔:上記「RTK」参照
受信ステータスの確認
受信ステータスを確認します 。
1 画面下の受信ステータスのアイコンをタップします。
2 受信が開始され、経度・ 緯度や受信の品質などが 表示されます。
3 確認を終えたら[戻る]をタップして戻ります。
品質について
品質には、現在の衛星データ受信ステータスが表示されます。
※の状態の場合に観測してください。
?:測位不可能
P.P:ポイントポジショニング(単独測位)
Float:RTKフロート(精度悪)
DGPS:DGPS測位(※)
RTK:RTK測位(※)
Fixed:RTKフィックス(精度良)(※)
-:「端末位置情報」の場合(固定)(※)
受信ステータスのアイコンには「受信状況」や「品質」が表示されます
赤▼:受信機から測位データ([端末位置情報]は位置情報)を受信すると赤く表示されます。(受信していない時は灰色)
「端末位置情報」のアイコンの下には、「水平精度」の数値が表示されます。(Location Accuracy)
水色▼:NW型RTK/VRS時のみ表示されます。インターネット(Ntrip)から補正データを受信すると水色になります。(受信していない時は灰色
観測方法によって表示項目は異なります
GNSSの観測方法により、品質確認に表示される項目は異なります。
DOP値とは
測位精度の目安。一般的に数値が3.0より小さいことが目安。
RMS値とは
測位精度の目安(単位:m)。
数値の半径内に、63~68%の確率で存在。
水平精度/垂直精度とは
測位精度の目安(単位:m)。
例えば水平精度の場合は、緯度と経度の位置が、水平精度の半径内に、68%の確率で存在。
(※垂直精度は、Android8.0以降のみ表示)
衛星情報の確認
衛星情報を確認します。
1 画面下の衛星情報のアイコンをタップします。
2 衛星一覧が表示されます。
3 [天空図]をタップすると天空図に切り替わります。
4 確認を終えたら[戻る]をタップして戻ります。
アンテナ高の入力
移動局のアンテナ高を入力します。
1 画面下のアンテナ情報のアイコンをタップします。
2 [アンテナ高]を入力します。
3 [戻る]をタップして戻ります。
アンテナ高について
アンテナ高には、標高位置からGNSS受信機底面までの高さ(下図赤線箇所)を入力します。機種ごとの「アンテナオフセット」(受信機底面から受信の中心までの高さ)は自動で付加されますので、ここで入力する必要はありません。