2 集水桝の配置
2024年7月16日公開
道路表面(路肩)に排水構造物(集水枡)をいくつか配置します。
2-1 排水モデルの作成
コマンド実行時、データに排水モデルが含まれていない場合は自動で排水モデルを作成します。
1.[レイアウト]タブ-[レイアウト]グループ-[複数節点配置]をクリックします。
2. 排水モデルの検出をし、含まれない場合はメッセージが表示されます。
[はい]をクリックします。(この場合、再度コマンドの実行が必要になります)
[圧縮データベース]のダイアログが表示された場合は、メッセージを確認し[はい]をクリックしてください。ダイアログが重なっている場合はウィンドウをクリックすると前面に表示されます。
2-2 節点配置コマンド
東方向車線の路肩「CURB_FACE_FL(直線部歩道7)」に沿って、集水桝「G1-B500-L500 壁厚150」を10m間隔で設置し、同時にそれぞれを導管接続します。
※集水桝を配置するときは、常に低い位置から上流に向かって作業する必要があります。
1. ビュー1で下図赤枠付近にズームします。
2. 予め高さ(標高)を確認します。
❶[要素の選択]で「路線_基準線(GML)」を選択(下図の青線)し、コンテキストメニューから「縦断モデルを開く」をクリックします。
❷ビュー8を開き、ビュー上でクリックすると中心線の縦断ビューが表示されます。
❸ビュー1でマウスカーソルを置いた位置がそれぞれのビューで表示され(矢印の先)、高低が確認できます。
※位置が表示されない場合は、再度❶の操作を行ってビュー8を閉じて開きなおしていただくと表示されます。
3.[レイアウト]タブ-[レイアウト]グループ-[複数節点配置]をクリックします。
※上図(ビュー8の赤線)の、車道の西側の低い位置から東方向へ集水桝を連続配置し、導管で接続します。
以下のようにパラメータを設定します。
間隔:10
開始測点:4(80.0m)
終了測点:1(20.0m)
オフセット:0.00
相対回転:90°
導管作成:オン
導管機能の定義:StormWaterNode > パイプ > 円形 > 雨水管(コンクリート)_Storm Water (Concrete)
導管名のプレフィックス:雨水管-1
説明:300mm
特性定義:節点 > StormWaterNode > 日本仕様集水桝 >建設省制定 土木構造物
標準設計>G1-B500-L500 壁厚150
名前の前記号:枡-1
4. スナップモードを「スナップ点付近」に設定します。
「節点位置の参照要素を選択する」と表示されるので、複合要素「CURB_FACE_FL(所属先:直線部歩道7)」を選択します。
5.「節点標高の参照要素を選択」と表示されるので、付近の地形モデル(三角メッシュ等)を選択します。
「間隔」「開始測点」「終了測点」「オフセット」「相対回転」の値を確認してそれぞれ左クリックします。
6.「デザインを承認する左クリック」となり集水桝が仮表示されるので、良ければ左クリックします。
※見やすくするためビュー2で線形の参照をオフにしています。
7.[要素の選択]をクリックして「節点:枡-1」を選択し、コンテキストメニューの「プロパティ」で内容を確認します。
8.「路面の傾斜を利用する」を「True」に変更します。
「True」にすることで、集水桝の表面が路面の傾斜(勾配)に合わせて配置されます。
他の集水桝も同様に変更します。
2-3 節点配置コマンド(2)
東反対車線に節点を単独で配置します。低ポイントと上流にもう1つの集水桝を配置します。
1. ビュー1で赤枠(「枡-1」の反対車線)付近をズームします。
2.[レイアウト]タブ-[レイアウト]グループ-[節点配置]をクリックします。
以下のようにパラメータを設定します。
特性定義:節点 > StormWaterNode >日本仕様集水桝 > 土木構造物標準設計>G1-B500-L500 壁厚150
名前の前記号:枡-8
縦方向のオフセット:0.00
回転モード:路線線形に相対的
回転:270°
3. スナップモードを「スナップ点付近」に設定します。
「節点標高の参照要素を選択」と表示されるので、付近の地形モデル(三角メッシュ等)を選択します。
4.「高さ縦方向のオフセット」と表示される(カーソルに集水桝の平面図セルが付きます)ので「0.00」を確認し、複合要素「CURB_FACE_FL(所属先:直線部歩道6)」を選択します。
5. 回転モードは「路線線形に相対的」を確認し、クリックします。
「回転の参照要素を指定」と表示されるので、複合要素「CURB_FACE_FL(所属先:直線部歩道6)」を選択します。(二度目の選択になります)
6. 回転の設定で「270°」を確認し、左クリックで集水枡の配置を確定します。
7. 同様に「枡-5」の反対車線付近に「枡-9」を配置します。各パラメータは「枡-8」と同じで構いません。また、「枡-5」の反対車線であることも必須ではありません。
8.[要素の選択]をクリックします。新たに設置した節点「枡-8」「枡-9」をそれぞれクリックし、コンテキストメニューの「プロパティ」で、「路面の傾斜を利用する」を「True」に変更します。