Q:標準断面を作成して線形に配置した際に、途中でねじれたように法面が作成された箇所ができる場合の修正方法は?
2025年7月15日公開
道路モデルを作成した際に、下の画像のように法面がねじれたり、切土法面と盛土法面の境目が不完全につながっている状態になることがあります。
これは標準断面の設定に起因する現象で、以下の手順で修正します。

1.[道路設計モデリング]-[道路モデル]タブ-[作成]グループ -[標準断面を作成]を実行し、標準断面エディタを開きます。

2.法面の構成要素をダブルクリックし、[構成要素のプロパティ]を開きます。
3.[構成要素のプロパティ]の[接続する要素の名前]のチェックの有無と接続する要素の名前を確認します。
このボックスをチェックオンにすると、接続する要素の名前が他の構成要素(道路を跨いだ反対側の法面等)のプロパティの[接続する要素の名前]に使用されている場合、ソフトウェアが同じ名前の構成要素同士をつなげようとしてねじれ等の現象が発生することがあります。

4.[接続する要素の名前]のチェックをオフにするか、接続する要素の名前が重複しないように変更します。
[実行]を押してから[閉じる]をクリックします。

5.標準断面エディタを保存して閉じます。
6.[道路モデル]タブ -[その他]- [標準断面ライブラリを再同期]を実行します。
2Dビューで再同期する道路モデルを指定し、修正した標準断面を道路モデルに反映します。
3Dビュ―上で修正内容が正しく反映されたかを確認します。

メモ
標準断面の[点のプロパティ]には、[接続する点の名前]という類似の機能があります。
このボックスをチェックオンにして同じ接続する点の名前を入力すると、複数の端部要素の点を1つの2D複合要素として結合し作成します。
一方で、道路の左右を跨いで同じ[接続する点の名前]を使用すると、左右間を跨いで法面がつながって作成されることがあります。この場合は、[接続する点の名前]のチェックをオフにするか、接続する点の名前が重複しないように変更してください。